第1回 BUNCA Competition Photo部門 入賞者特集!- BUNCA -

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第1回BUNCAコンペティション Photo部門「First Impact」にて入賞なさったyoshiさんとKeithTaylorBFAさんの特集記事をいよいよ公開!本日より開催の新コンペの情報も解禁です。






皆さまこんにちは。

BUNCAではいよいよ本日より新たなコンペティションが開催されておりますが、ここで満を持して記念すべき第一回目のコンペティションのPhoto部門にて入賞なさったお二人の特集記事を公開致します!



今回お二人にはBUNCAからインタビューをさせて頂き、作品を創るにあたっての思いや考え、はたまた理想の制作環境や100万円手に入ったらどうする…!?等々、バラエティに富んだ質問に沢山お答え頂きました。また、お二人には全く同じ質問にお答え頂いており、同じ「写真家」さんでも写真家さんの数だけ存在するであろう創作スタイルをお二人各々で掘り下げさせて頂きました。



そして更に、最優秀賞を受賞なさったyoshiさんは、FREEZINEでも特集記事が掲載されております。
こちらから是非ご覧ください!


▼「FREEZINE」とは
自由につくる人、自由を作る人。クリエイターやフリーランス、個人事業主をはじめ、自由な生きかたと働きかたを模索し、現実と戦うすべての人=FREEZINEにエールを送ることをコンセプトとしたメディアサイト。看板コンテンツ「PEOPLE」ではとにかくカッコイイ「FREEZINE(人)」へのインタビューを独自の視点で展開。他にもフリーランスの方にはもちろん、今後独立することを目指す方にも役立つ情報満載の「STUDY」や、「COLUMN」ではBUNCAとは全く違う切り口でクリエイターの方々の記事を読めたりととにかく充実のコンテンツが満載。この度BUNCAのコンペティションに協賛頂き、コラボレーションという形で最優秀賞の方を特集してくださることに。「作品」に注目するBUNCAとは対照に、「人」に注目するFREEZINEの視点を是非お楽しみください。





では改めまして今回Photo部門「First Impact」にて、最優秀賞と輝きましたyoshiさんと、同じく審査員特別賞のKeithTaylorBFAさん。早速お二人のインタビューを公開致します!






最優秀賞 yoshiさんのインタビュー



最優秀賞を受賞したyoshiさんの作品「火雨」


BUNCA(以下:B)作品制作の原動力は何ですか?
yoshiさん(以下:y)趣味で写真を撮っているので、作品制作では無いですが。原動力は撮影が楽しい、カメラが好き。楽しいので、何処へでも行けます。

B:どんな時に作品の着想やインスピレーションを得ていますか?
y:現場でその物、風景を見て、こうした方が綺麗かなぁとか考え思い浮かべてます。

B:自分の作品にしかないものや表現する上で大切にしていること、こだわっていることは何ですか?
y:人とは違う視点で撮る事。最近、手筒花火は花火師さんの表情。

B:作品制作を通じて伝えたい思いは何ですか?
y:自分の写真を見て、驚きや、行ってみたいと少しでも思って貰えれば。

B:愛用している機材はありますか? y:Canon 6d mark ii .SIGMAのレンズを使用してます。

B:制作の際に欠かさず意識していることはありますか?
y:人とは違う視点で撮る事。

B:制作する上で、特に苦労することは何ですか?
y:撮影で苦労する事は待機の時間。冬はマイナスになりますし、夏は猛暑。一瞬を撮る為、10時間くらい待つのは苦労します。

B:どのような経緯で現在の表現スタイルに辿りついたのですか? y:まだ自分のスタイルに辿りついたか分かりません。色々な方の作品を見て、真似てどれが自分のスタイルか模索中です。

B:現在のスキルを得るまでどのような練習をしましたか?
y:カメラを初めて3年。基本的な事はカメラ教室で学びました。それからは、色々な所に行って撮影して練習しました。

B:これまでの人生で一番記憶に残っている作品はありますか?自作品・他作品、ジャンルは問いません。
y:友人との集合写真、何気なく撮った写真です。友人が亡くなり掛け替えのない写真になりました。何があるか分からない、一瞬一瞬を残そうとより思いました。

B:これまでの人生で一番影響を受けた作品は何ですか?ジャンルは問いません。
y:マクロレンズで撮影した作品。普段見えない世界がこんなに美しいのかと、思いました。

B:これまでの人生で影響を受けたアーティストや身近な人はいますか?それは誰ですか?
y:特定の人は居ませんが、日々色々な作品を見て影響を受けてます。

B:入賞作品「火雨」のシャッターを切る瞬間の気持ちを覚えていますか?
y:楽しさ、驚き。手筒花火は何度観ても驚きますし、撮影してる時は楽しいです。

B:現在までのご自身の中で最高傑作を一つ選ぶとしたらどれですか?
y:富士山五合目からの雲海。霧と雨で諦めていた中から、ひらけた風景。

B:機材費で100万円手に入ったらどう使いますか?
y:超望遠の単焦点レンズ。

B:理想の制作環境は?
y:パソコンでレタッチ(編集)したいです。パソコンが古くPhotoshop、Lightroomが起動しない為、現在は携帯のLightroomアプリ。

B:スキルアップやレベルアップをはかるために心がけていることは何ですか?
y:色々な方の作品を見て聴いて、次の撮影に活かせるところは活かす。

B:日々、どのように情報蒐集されていますか?
y:インターネット、SNSや、撮影に行った場所で会った方から情報を聴いています。

B:いま現在、追求している表現方法はありますか?
y:手筒花火は花火師さんの表情。風景も手筒花火も、見た方が驚き感動してくれる写真。実際見てみたいと思う写真。

B:将来のビジョンや目標はありますか?それは何ですか?
y:目標は、現在より技術と表現力の向上。

B:今後手がけてみたい作品やジャンル、仕事などはありますか?
y:ポートレートを撮ってみたいです。今まで余り撮らないジャンルなので挑戦してみたいです。


yoshiさん、沢山の貴重なお話をありがとうございました!
yoshiさんの作品はこちらからじっくりとご覧頂けます。





審査員特別賞 KeithTaylorBFAさんのインタビュー



審査員特別賞を受賞したKeithTaylorBFAさんの作品「Flushing」


BUNCA(以下:B)作品制作の原動力は何ですか?
KeithTaylorBFAさん(以下:K)撮影をするのに確たる理由はありませんが、作品が自分の存在を証明しているのだろうとは思います。心に描いている理想のイメージがあり、それを現実化しようとする作業が作品制作なのだと思います。

B:どんな時に作品の着想やインスピレーションを得ていますか?
K:車を運転している時が多いです。いろいろな光景が流れている時も、信号待ちをしている時にふと眺めた景色など、こころの情景と一致した瞬間に探し求めているイメージが見つかることがよくあります。誰もがそうかも知れませんが、作りたい作品はすでに自分のなかにあって、結実させる作業をしているのでしょうね。

B:自分の作品にしかないものや表現する上で大切にしていること、こだわっていることは何ですか?
K:特に意識はしていませんが、撮影するのは自分の心が動いている時です。素直に面白いと感じる時は自分の気持ちを表現しているわけですから、おそらくそれは自分にしかない(と、信じている)イメージなのではないかと思います。

B:作品制作を通じて伝えたい思いは何ですか?
K:格好良く言えば、時間や存在でしょうか。恥ずかしながら、大義はありません。作品は生きている証しだと思っているのですが、だからと言って自分の存在を知ってほしいと思っているわけではありません。私にとって作品は、綺麗に残った自分の足跡みたいなものじゃないでしょうか。

B:愛用している機材はありますか?
K:銀塩時代はトヨ・フィールドやローライ・フレックスを主に使っていましたが、35mmはニコンを使っていましたので、レンズをそのまま使えることもあり、デジタルカメラはD800を使っています。今はレンズは軽量化され、高倍率のズームが開発されて格段に便利になり、広角から望遠まで一本で済ませています。映像にこだわる方には眉をひそめられそうですが、高性能化された現在、私は機材は身軽で便利な方がいいと思います。

B:制作の際に欠かさず意識していることはありますか?
K:映り込んでいる時間や光、色。表現手法としては、画面の構成(構図)や階調の表現などです。

B:制作する上で、特に苦労することは何ですか?
K:イメージに近い場所に巡り合えても、必ずしも撮影できる場所ではないことです。移動しながら撮影することが多く、特に海外ではどこでも車を停めて撮影できるわけではないので、理想のイメージを撮り逃がしていることも多いと思います。

B:どのような経緯で現在の表現スタイルに辿りついたのですか?
K:最初は写真の持つ根本的な特徴「現実がなければ写真は存在できない」という前提を覆すため、特定の場所や時間にとらわれないよう特徴を排したイメージ作成を志向したのですが、今は現実があり、自分がいることで作品ができるという、単純な構造で制作しています。ただ、写真で時間や空間を超越したイメージを獲得することには憧れがあります。

B:現在のスキルを得るまでどのような練習をしましたか?
K:学校で写真表現の基本は学びましたが、デジタルは完全に独学で、いまだに手探りです。

B:これまでの人生で一番記憶に残っている作品はありますか?自作品・他作品、ジャンルは問いません。
K:ベタですが、Ansel Adamsの作品全般でしょうね。その呪縛から離れられずに表現の可能性を限定してきたとも思えるほどですが、やはり純粋に写真表現の極限の一つではあると思います。

B:これまでの人生で一番影響を受けた作品は何ですか?ジャンルは問いません。
K:奈良原一高の「消滅した時間」。オリジナルプリントを見ると雑な印象を受けるのに、なぜか深層に根付いて離れない。あんな写真を撮ってみたいです。

B:これまでの人生で影響を受けたアーティストや身近な人はいますか?それは誰ですか?
K:影響を受けた写真家はたくさんいますが、強いて言えば、Harry Callahan, Dunae Michals, Eugène Atget, 石元泰博、奈良原一高、杉本博司などです。そして、妻には常に新しい世界を見せてもらっています。

B:入賞作品「Flushing」のシャッターを切る瞬間の気持ちを覚えていますか?
K:グトルフォスはアイスランド最大の滝で、あまりに大きいので捉えどころがなく切り取る角度を探しているうち、滝壺を眺める人に気づきました。その人も瀑布のエネルギーに心を奪われている様子で、舞台を見ているかのようでした。

B:現在までのご自身の中で最高傑作を一つ選ぶとしたらどれですか?
K:最高の傑作ではありませんが、ポートフォリオにあげた写真は自分の理想には近づけたと思います。

B:機材費で100万円手に入ったらどう使いますか?
K:新しいカメラか、PCを更新します。

B:理想の制作環境は?
K:特にこだわりません。静かに越したことはありませんが、集中できれば何でもいいです。

B:スキルアップやレベルアップをはかるために心がけていることは何ですか?
K:分野にこだわらず、表現であれば、写真に限らずモダンアートや絵画、舞台や音楽、何にでも向き合って何かを吸収しようとしています。自分のスキルアップやレベルアップとは関係なく、単に表現全般が好きなだけではありますが。

B:日々、どのように情報蒐集されていますか?
K:最近は、ほぼインターネットです。でも、ネットは入り口に過ぎないとも思っています。

B:いま現在、追求している表現方法はありますか?
K:自分の感覚に近いイメージの追求をしています。

B:将来のビジョンや目標は何ですか?
K:生きることが撮ることと一致しているので、命ある限り撮り続けたい。まだまだ、自分の思うイメージには近づけないので、そんな場所や時間、光との出会いを求め続けたいです

B:今後手がけてみたい作品やジャンル、仕事などはありますか?
K:これからも立ち止まることなく、世界中で自分が心動かされる光景を探し続けたいです。


KeithTaylorBFAさん、素敵なお話を沢山ありがとうございました!
KeithTaylorBFAさんの作品はこちらからたっぷりご覧頂けます。





いかがでしたでしょうか。

「写真」という作品は現実の景色を切り取ることで生まれるもので、自分の意志で被写体そのものをゼロから創ることができないという点が最大の特徴だと思うのですが、それでもやはり写真家さんの数だけスタイルやマインドがありますし、それだけで作品の色も千差万別になるのが本当に面白い芸術だなと再認識しました。実際にお二人の考えや制作環境も全く違う中、こうして同じ「BUNCA」に作品をお寄せ頂き、今回このようなご縁を賜れたことを心より嬉しく思っております。改めまして、お二人とも本当にありがとうございました。


また、今回インタビューにお答え頂いたyoshiさんとKeithTaylorBFAさんは、今後もBUNCAに登場予定です!是非ご注目ください。




それでは最後に、冒頭でも触れました「本日より開催している新コンペ」についての情報です。今回は音楽と4コマ漫画を募集します!


・第2回 BUNCA Competition
Music部門 募集テーマ「生と死」

「生と死」は芸術において欠かすことのできない題材の一つです。私たち人間は生まれた以上いつか必ず死ぬことになっています。この平等な命で今を生きるあなたにとって、「生と死」とはどのようなことでしょうか。8月だからこそBUNCAは皆様と、今回は「音楽」という観点から考えてみたいのです。是非ご応募ください。


・第2回 BUNCA Competition
Extra部門 募集テーマ「4コマ漫画」

BUNCAで連載する4コマ漫画を描いてくださる方を募集します。今日からあなたも連載作家!?自作であればどなたでも応募OKです。絵のクオリティは関係無し!普段絵を描かない方も是非お気軽にご応募ください。


・募集期間(両部門共通) 2019年8月22日(木)~2019年10月22日(火) 23:59

・賞(Music部門) 最優秀賞 1名:賞金3万円、FREEZINEにて特集記事掲載、BUNCAでの特集 審査員特別賞 1名:賞金1万円、BUNCAでの特集

・賞(Extra部門/4コマ漫画) 最優秀賞 1名:賞金3万円、BUNCAでの4コマ漫画連載(短期連載を予定/応相談)   原稿料/週1万円〜、BUNCAのコラム内にて連載予告の掲載


詳細はこちらからご確認の上、是非ご応募ください!







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