皆さまこんにちは。
早いもので気が付けば年の瀬、第二回目のコンペティション Music部門にて入賞なさったお二人の特集記事を公開致します!
前回同様今回もお二人にはBUNCAからインタビューをさせて頂き、作品を創るにあたっての思いや考え、はたまた理想の制作環境や100万円手に入ったらどうする…!?等々、様々な質問に沢山お答え頂きました。また、お二人にはほとんど同じ質問にお答え頂いており、各々で掘り下げさせて頂きました。
今回は特に混戦を極めた結果、「最優秀賞該当なし」ということでFREEZINEでの特集記事はお休みです。
現在開催中の小説コンペの結果をどうぞお楽しみに!
▼「FREEZINE」とは
自由につくる人、自由を作る人。クリエイターやフリーランス、個人事業主をはじめ、自由な生きかたと働きかたを模索し、現実と戦うすべての人=FREEZINEにエールを送ることをコンセプトとしたメディアサイト。看板コンテンツ「PEOPLE」ではとにかくカッコイイ「FREEZINE(人)」へのインタビューを独自の視点で展開。他にもフリーランスの方にはもちろん、今後独立することを目指す方にも役立つ情報満載の「STUDY」や、「COLUMN」ではBUNCAとは全く違う切り口でクリエイターの方々の記事を読めたりととにかく充実のコンテンツが満載。この度BUNCAのコンペティションに協賛頂き、コラボレーションという形で最優秀賞の方を特集してくださることに。「作品」に注目するBUNCAとは対照に、「人」に注目するFREEZINEの視点を是非お楽しみください。
それでは改めましてMusic部門「生と死」にて、審査員特別賞に輝きました野村玲子さんとマーマレード滝川さん。早速お二人のインタビューを公開致します!
審査員特別賞 野村玲子さんのインタビュー
審査員特別賞を受賞した野村玲子さんの作品「Humanity」
BUNCA(以下:B)作品制作の原動力は何ですか?
野村玲子さん(以下:野)自身を向上させたい気持ちです。
作品は作者の内面そのものを反映するものだと考えます。
作品制作は内面を表出させる作業なので、なんとなく作るだけでは、自身の向上に繋がりません。
より芸術的で独創的な物を目指し、その都度精神的にもスキル的にも向上する事に務めます。
もしも理想の作品が出来ない場合は、自身の愚かさに気付く事に繋がります。
自分、人間、世界、全てをありのまま認めつつも、常にそれらを戒め向上し続ける事が、今生の命を全うする事だと考え、原動力になります。
B:どんな時に作品の着想やインスピレーションを得ていますか?
野:精神分析や瞑想で自己の内面を見つめた時に見つけた自分自身を表出したくなります。
怒りや絶望や自己愛を、言葉や態度にするのは憚れるけれど、自分の思いはそのまま表出したい時に、作品にしようと思います。
本当は態度や言葉で表現するのがてっとり早いと言うか楽なのですが、色々な面で支障がありますよね。
自分ではどうしようもないと思うような外界からの何かに出会った時にも、その思いを表に出したくなります。
B:自分の作品にしかないものや表現する上で大切にしていること、こだわっていることは何ですか?
野:とにかくそのまま自分自身を出す事に務めています。
沢山の音を使ったとしても無駄な音は一つもなく、シンプルで、研ぎ澄まされた音に拘っています。
これは音楽だけに限らず、変にカッコつけたり、何かを演じているのには違和感を感じるので。
B:作品制作を通じて伝えたい思いは何ですか?
野:己の内面を見つめる事の大切さです。
B:愛用している楽器や機材はありますか?
野:小さい頃から大学時代までヤマハのエレクトーンに精通して来たので、ヤマハの音色や鍵盤がデフォルトになっているように思います。
ですが、「弘法筆を選ばず」と言うように、どんな楽器でどんなコンディションでも自分をそのまま表せることを理想としているので、機材や楽器にもあまり執着しません。
B:制作の際に欠かさず意識していることはありますか?
野:1音1音の音に対する意味づけと、言いたい結論がブレない事です。
B:制作する上で、特に苦労することは何ですか?
野:締め切りと予算。何かを妥協する理由になるので。
B:どのような経緯で現在の表現スタイルに辿りついたのですか?
野:表現スタイルを確立したという自覚がまだなく、試行錯誤中の為なんとも言えません。
B:現在のスキルを得るまでどのような練習をしましたか?
野:演奏のスキルに関しては、昔からサボり魔でして、人生の中で全く鍵盤を弾かなかった時期も10年近くあります。
けれど、小さい頃からエレクトーンばかり弾いていたのでピアノに転向してから鍵盤が重くて腕や肩の力で弾いてしまう事が多かったので、それを修正する為にハノンやスケール練習は未だにブツクサ言いながらやっています。
作曲に関しては独学で、特に練習と言うのは思いつかないですが、しいて言うなら「自分とは?」と常に問いかけ続けて来た事が、一番の練習です。
B:これまでの人生で一番記憶に残っている作品はありますか?自作品・他作品、ジャンルは問いません。
野:チャイコフスキーの交響曲第6番「悲愴」です。
B:これまでの人生で一番影響を受けた作品は何ですか?ジャンルは問いません。
野:同じくチャイコフスキーの交響曲第6番「悲愴」です。
B:これまでの人生で影響を受けたアーティストや身近な人はいますか?それは誰ですか?
野:以前はチャイコフスキーでしたが、現在は一番好きなジャズピアニストであり、尊敬する音楽家の旦那(Toshi Maezawa)です。
B:入賞作品「Humanity」の制作中の気持ちを覚えていますか?
野:あーあ、締め切りさえ無ければもっと音質と画質に拘るのになあ~。
B:現在までのご自身の中で最高傑作を一つ選ぶとしたらどれですか?
野:理想を形に出来たら死んでもいい。
寧ろ理想を形に出来たら、そのあとは前向きに生へ執着をしないだろうと考えます。
最高傑作とは、究極の理想を思い描いているので、そういう作品はまだありません。
B:制作費で100万円手に入ったらどう使いますか?
野:自分の曲をオーケストラに演奏してもらいたいです。ちょっと足りないかな…? 。
B:理想の制作環境は?
野: ロサンゼルスフィルに録音をお願い出来る環境です。
B:スキルアップやレベルアップをはかるために心がけていることは何ですか?
野:精神分析、アートセラピー、瞑想などで定期的に自己探求する事。
正しいと思える音楽しか聴かない。
音楽に限らず、面白いことをやる。
B:日々、どのように情報収集されていますか?
野:自分自身の内面の情報はいくらでも欲しいのですが、外界の情報はありすぎると影響されてしまい、鵜呑みにするのも嫌なので、外からの情報はあまり入れすぎないようにしています。
なので情報収集と言うほどではありませんが、街を歩いて人々を見たり、哲学や心理学の本を読んだり、信頼できる人とコミュニケーションしたり、見たい人のTwitterやYoutubeをチェックしています。
B:いま現在、追求している表現方法はありますか?
野:音楽活動とは違いますが、毎月デモに参加しています。
『社会を良くしたい』と在るだけ。
ただそれだけの表現方法でも、世の中を変えられると体感しています。
国境やジェンダーを超えて、全人類が解決しなければならない問題もあります。
様々な問題を認識し、それを表現する人が増えることを切に願います。
B:将来のビジョンや目標はありますか?それは何ですか?
野:哲学を極めて、本当に納得できる形の音楽を作ります。
B:今後手がけてみたい作品やジャンル、仕事などはありますか?
野:継承すべき伝統も受け継ぎ、何かのジャンルにとらわれない活動です。
音楽だけでなく幅広い視点、例えばSDGsのような未来に繋がる事も考慮しながら活動に反映させたいです。
野村玲子さん、沢山の貴重なお話をありがとうございました!
野村玲子さんのプロフィールはこちらからご覧頂けます。
審査員特別賞 マーマレード滝川さんのインタビュー
審査員特別賞を受賞したマーマレード滝川さんの作品「ノベル」
BUNCA(以下:B)作品制作の原動力は何ですか?
マーマレード滝川さん(以下:マ)ほぼ自己満足のために作っています。自分の作った曲の続きが聞きたい…‼︎という気持ちで動いています。
B:どんな時に作品の着想やインスピレーションを得ていますか?
マ:決まったときに、というのではないです。
B:自分の作品にしかないものや表現する上で大切にしていること、こだわっていることは何ですか?
マ:上記に書いたとおり、自己満足のためなのでとくに意識していることはないんです…。
B:作品制作を通じて伝えたい思いは何ですか?
マ:これも特にないです…。
B:愛用している楽器や機材はありますか?
マ:スマートフォンです。とっても便利。
B:制作の際に欠かさず意識していることはありますか?
マ:上記に同じで、特にないです…。
B:制作する上で、特に苦労することは何ですか?
マ:打ち込みが大変なのでやる気を失います…。
B:どのような経緯で現在の表現スタイルに辿りついたのですか?
マ:ここも特にはないです…。
B:現在のスキルを得るまでどのような練習をしましたか?
マ:アプリの操作を覚えたことぐらいですね…。
B:これまでの人生で一番記憶に残っている作品はありますか?自作品・他作品、ジャンルは問いません。
マ:映画Greatest Show manです。有名ですよね。とってもいい映画でした、映像も言葉も。
B:これまでの人生で一番影響を受けた作品は何ですか?ジャンルは問いません。
マ:上に同じです。
B:これまでの人生で影響を受けたアーティストや身近な人はいますか?それは誰ですか?
マ:EKAI NO OWARIのみなさんです。
B:入賞作品「ノベル」の制作中の気持ちを覚えていますか?
マ:今まで曲を途中で投げ出していたので、初めて完成させた曲がこの曲なんです。だからとりあえず完成までさせておこう…という気持ちで作ったので、あんまり納得がいっていない曲でもあります…。
B:現在までのご自身の中で最高傑作を一つ選ぶとしたらどれですか?
マ:いつか完成予定です。
B:制作費で100万円手に入ったらどう使いますか?
マ:具体的には思いつかないですね…。
B:理想の制作環境は?
マ:一緒に音楽をしてくれる仲間が欲しいです‼︎
B:スキルアップやレベルアップをはかるために心がけていることは何ですか?
マ:スキルアップのために!ではないですが、毎日歌ってます…好きなので…。
B:日々、どのように情報収集されていますか?
マ:インターネットです。Twitterとか。
B:いま現在、追求している表現方法はありますか?
マ:特にはないです。
B:将来のビジョンや目標は何ですか?
マ:特に音楽の仕事をしたい~だとかは思っていないです。自分のペースでのんびりしたいので。
B:今後手がけてみたい作品やジャンル、仕事などはありますか?
マ:映画の主題歌‼︎やっぱり別の作品のいいところで流れるのが主題歌なので、作ることになったらすごく楽しそうです…‼︎
マーマレード滝川さん、貴重なお話を沢山ありがとうございました!
マーマレード滝川さんのプロフィールはこちらからご覧頂けます。
いかがでしたでしょうか。
お陰様で沢山の応募作品に恵まれ、我々審査員も厳正な審査を心掛けつつ純粋に沢山の音楽に触れられる環境を心から楽しませて頂きました。同じ「生と死」という言葉から連想したものでも、音楽という形になると本当に表現が多種多様で、これは全ての表現や芸術作品にも言えることですが、本当に正解の無いものなのだなと改めて感じました。今回はコンペティションということで「BUNCAにとって刺さるものがあった」という視点から2作品選ばせて頂きましたが、きっと一番大切なことはこのようなテーマについて「向き合って考える」ことそのものだと考えています。また、音楽コンペはもちろん今後とも開催予定ですので、次回もどうぞよろしくお願い致します!
また、今回インタビューにお答え頂いた野村玲子さんとマーマレード滝川は、今後もBUNCAに登場予定です!
お楽しみにお待ちくださいませ。
それでは最後に現在開催中のコンペのお知らせです。
・第4回 BUNCA Competition
Novel部門 募集テーマ「原稿用紙10枚以上」
BUNCAで「小説コンペ」を開催するにあたって、テーマはどうしようかと随分悩みました。そして悩んだ末に、「小説」はどんなテーマでも面白いものが面白いとちゃんと伝わる媒体だなと思い至りました。なので、今回のコンペは敢えてBUNCAからテーマを限定しないことにします。純文学でもエッセイでもラノベでも、恋愛でもファンタジーでもミステリーでもSFでもホラーでも。今一番書きたい!と思った内容で挑んで頂けたら嬉しいです。
・募集期間
2019年12月24日(水)~2020年2月14日(金) 23:59
・賞
最優秀賞 1名:賞金3万円、FREEZINEにて特集記事掲載、BUNCAでの特集と応募作品掲載
審査員特別賞 1名:賞金1万円、BUNCAでの特集と応募作品掲載
詳細はこちらからご確認の上、是非ご応募ください!
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