音大生の考えごと/備忘録(2回目)- さゆみ -

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「現役音大生」のさゆみさんから日頃感じていることを教えて頂く連載第2回!前回は彼女が「音楽」とより深く向き合うに至った経緯について詳しく教えて頂きました。今回は「音楽との関わり方」の様々な例を視点豊かに教えて頂きます!

第1回では私が音楽を志すようになったきっかけと「音楽ってなんだろう」とモヤモヤ思っていることに焦点を当ててみました。

今回は大学で音楽と向き合っていて感じることをより細かにシェアしたいと思います。
この記事は有名人ではなく、そこらにいるただの音大生がつらつらと書いているからこそ、読者の方により音楽を近く感じていただけたらなと思います。

私なりのオンガクとの向き合い方

第1回目でもお話しした通り、私は声楽科の学生で日々「クラシックの歌とは」という問いを探しています。

しかし、声楽を理解するには「音楽」をも理解する必要があります。

「音楽」と言ってもジャンルも世界観も多様です。
「声楽」から連想できる「オペラ」や「ミュージカル」を理解するだけでは「音楽」を理解することにはならないと大学に入ってから痛感しました。

そこから音楽にはどのような種類があり、どのような人々が今ある音楽を次の時代へと紡いで行っているのかに興味を持ったのです。

思えば、音楽が生まれてお客様へ届くまでには様々なプロセスと役職があります。

私が今勉強する「表現者」という役職はお客様に1番近く、音楽が生まれてから至極「最終工程」に近いところにいます。

「作曲者」が譜面に書き落とした音楽を「企画者」が拾い上げ、その企画に「制作者」がいくつものチームに枝分かれして作り上げたモノを最終的に「表現者」と呼ばれる人がお客様の前に立つのです。

だから「表現者」は責任重大です。
様々な人が関わって大事にしてきた音楽の良さや魅力を理解し、正確に伝える必要があります。

私は大学生という自由で保障された素晴らしい身分を使い、「オンガク」を多方面から観察して関わっています。

「制作者」「表現者」「企画者」の3つを今は中心的に行なっています。

関わり方の一部をご紹介しますね。

①DTM

皆さんはDTMというものをご存知ですか?
DTM(デスクトップミュージック)とはパソコン上で音楽を作ることです。 パソコンにつなぐ専用のキーボードを使って楽器の音をパソコンに打ち込み、再生すると音源になっているという素晴らしいテクノロジーです。

私はそんなDTMを使って楽曲制作に挑んでいます。

DTMに初めて出会ったのはミュージカル部に所属していた高2の時でした。

当時はミュージカル楽曲のカラオケ音源を作るためにDTMを用いていましたが、カラオケ音源を作るには何回も元の曲を聴いて耳コピをする必要があります。

耳コピをしていると「ベースも低音の弦も金管楽器も使われているからバスパートは重厚だな」と気付いたり「歌の主題をオーボエが引き継いでいる」とスコアリーディングに近い分析する力を養うことができ、結果音楽に良い影響をもたらすことができました。

単旋律の楽器を扱う人は特に音楽に対して、独りよがりな分析をしてしまいがちですが、DTMを用いて「制作者」となることによって、音楽を構造的に理解する癖がついたのは私にとって大きな進歩でした。

DTMとはどんな関わり方をしてもアリです。

私のように楽曲を作ってもいいですし、ある分析…例えばAとBの響きを合わせたらどうなるか、というような実験にDTMを使っても良いです。

自分が作った音楽を再生した時に、「この音楽を1から作ったんだ!」と誇らしく感じることでしょう。

私が使っているソフトはAppleが無料提供している「Garage Band(通称ガレバン)」です。
本当は有償ソフトの「Logic proX」を使いたいのですが、少し高いのでガレバンを使っています。
ガレバンは無料にしては高いクオリティですので初心者の方にはおススメです。

音楽のよりよい「表現者」になるために「制作者」になることでより音楽を理解できるようになります。

②ほかの楽器に挑戦する

声楽レッスンの指導では「〜の楽器のように歌って」と言われることがあります。
それはチェロの重厚で温かい音色だったり、クラリネットの牧歌的で鮮やかな音色だったり様々です。

声楽では様々な声色を適切にチョイスするセンスが必要になりますが、ほかの楽器を演奏する機会は声色の幅を広げることにつながります。

私は現在、大学でピアノとサックスを習っています。

ピアノは多声部を一度に扱うので、指揮者のように冷静に分析して大事な声部を見極める必要があります。

サックスは単旋律の吹奏楽器であることから極めて「声楽的」だなと感じます。
サックスでは吹奏楽の基本とも言える息の送り方や口内の形(アンブシュア)を理解することが必要で、身体の使い方や筋肉のコントロールはかなり声楽に近しいものがあります。

「表現者」になる上でたくさんの楽器に触れることは多様な表現方法を発見する上で良いものと考えています。

③音楽が発表される場を増やす

最後は音楽をどのように取り扱うかを重要視する「企画者」です。
私は自分の声楽のスキルを使って様々な場所での演奏に取り組んでいます。

クラシックのコンサートは「極めて高尚なもの」というイメージがあり、若い人の間で「クラシック鑑賞が趣味」という人はなかなかいないのが現状です。

クラシックに対するとっつきにくいイメージを払拭するためには、音楽の流通量・情報量を増やすことが重要だと思いました。

③のお話をするには時間がかかるので今回の第2回目はここまでにしますが、次回「音楽がもっと増えるために」というテーマで進めていきたいと思っています。








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PN:さゆみ

某音楽大学に通う現役女子大生。
声楽を専攻しながら、日々音楽とはなにか、音楽との関わり方を模索している。
「音大生の考えごと/備忘録」と題し全3回に渡ってエッセイを連載しています。

音大生の考えごと/備忘録(2回目) - さゆみ -
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