安齋さんに肇て出会ったのは13年前。
僕は山本圭祐と申しまして俳優をしております。
安齋さんと僕の関係について少しだけ。
安齋さんには「やまけー」と呼ばれております。皆さまも良かったら「やまけー」とお呼びくださいまし。
安齋さんには来世にもまたがって恩返ししなければならない程、公私共にお世話になりっぱなしです。
安齋さんは僕の出演しているドラマを見てくれて色々とアドヴァイスをくれます。
朝ドラ「まれ」や大河ドラマ「おんな城主 直虎」に出演が決まった時も大いに喜んでくれたのを覚えております。
「相棒」に出演した時は、「課長の役ですよ〜」なんてメールをしましたら、「おー!月亭の役ね」なんてお茶目な返信頂きました。
つい先日も安齋さんと2人で飲みながら、僕が出演していた「半沢直樹」を見ていたら話に夢中になってしまい、2人して僕の出演シーンを見逃してしまいました。
お茶目ですね。
そんな安齋さんの魅力を書こうと思います。
安齋さんは焦りません。
遅刻しようが焦りません。
個展の初日が迫っていても、未だ真っ白なキャンバスがズラーーッッッと並んでいても、焦りません。
待ち合わせ時間が過ぎてるのにシャワー。
キャンバスが真っ白なのに「どうしようねえ、やべえやべえ、ふふふ」
焦るどころか余裕さえ感じさせるのです。
どうかしてる、!?
いや!泰然自若!
そうです、安齋さんには常識は通用しないのです。
何かを超越しております。
だって安齋さんが時間通りに間に合うと「え?(ガックシ)」となる。
「遅刻」する事をワクワク期待する人がいるのです。
是非とも「遅刻」をして「頂きたい」と思っているのです。
そんな人います??
います。安齋さんです。
世の中の常識は通用しないのです。
安齋さんの周りには本当に本当に沢山のお仲間がいまして、その皆さんもいちいち怒る事もなく、楽しそうに文句を言いながら先手先手を打とうとします。
ですが、その先手も何故か後手になる。
不っ思議ぃ〜。
先手必勝とは何なんだ。
安齋さんには通用しません。
やっぱ何かを超越してる!
安齋さんの周りのみんなはいつもワイワイ楽しそうです。
安齋さんもいつも楽しそうです。
一緒にいると肩の力がフッと抜けている自分に気づくのです。
安齋さんが発する動きや声からは、1/fゆらぎの効果を得られるのです。
これはもう完全に何かを超越しています。
そんな安齋さんの個展が、しもだて美術館にて7月11日から始まっています。
なんと安齋さんもその現場で制作している日もあります。
チャンスです!
大手を振ってお誘いするには心苦しいこのご時世、小さい声でお誘いします。
魅力満載の安齋さんに会いに、安齋さんの作品を見にこっそりひっそり、しもだて美術館にいらしてみて下さい。
そして、僕はもう展示が終わった後の事を考えています。
先手です。
あの作品たちをどこに?安齋さんの事務所をまた片付けなきゃな。どうしよう。。
「安齋さん、もう入りませんよ!どうしましょう、、、?」
「どうしようねえ、困ったねえふふふ」
またあの笑顔にやられる、先手が後手になる9月が待ち遠しいです。
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