自由になんでもということで、何を書こうか考えあぐねていたら時間が経ってしまった。うーん…年が明けたがなんだかやること・やりたいことが多くて頭の中がぐちゃぐちゃだ。ならば、この際自身を整理整頓しようかな。普段あまり書かないことを書いた方が面白いだろうし、と思ったので自己について、創作について話したい。 よくインタビューや取材などで「普段創作において何を考えていますか?どんな生活を送っていますか?」と聞かれる。本当に大したことがない。いつも考えてることはあまり統一感がなく、飽き性なので昨日考えていたことが次の日にはどうでも良くなって、面白いと思ったことも3人以上に話すとつまらなく感じてしまう。過去の産物に興味がなく、自分がどんなことを成し遂げたかということにもほとんど意味を感じない。いつも未来だけを見ていたいと思うし、一方現実は課題だらけで、何かを達成した瞬間だけしか喜びは感じず、数分後にはそれがもう過去であって、次は何をしようかと考えている。
日々「もしこうだったら」という妄想をしている。電車に乗っているとき、お風呂に入っているとき、布団の中、いつも心の中の自分と喋っている。ずっと喋っているので、結構頭の中は忙しい。ぼーっとしていることがあまりない。自分や現実について考えること、向き合うことはひどく面倒臭い。自分が一体どんな人間か、常に向き合うことは創作において非常に大切だ。だからやるしかない。思考をやめた人間は退化していく。そして他者批評だけは一級品になっていく。自分と向き合っていないから他者に刃が剥く。そうはなりたくない、なりたくない、と心の中で駄々こねながら机に向かっている。しかしたまにはそれに疲れ果て、思考をやめたくなる。そういうときは漫画やアニメを見る。自分が能動的にならなくても素晴らしい世界が降ってくるというのは楽だ。映画や海外ドラマはちょっと能動的に脳みそを動かさないと理解できない世界だったりするので、これは思考と同じ。ただ、おそらく感度が人より少し高いので素晴らしい世界を楽に摂取しすぎると現実に帰ってこれなくなってしまう。なので自分でバランスをとりながら生活している。ややこしい。
こんな感じで普段生活している…と自分では思っている。常に今の自分の状態を、ある程度言語化できるようにしているのだが、一通り分析しきってしまい、ちょうど今飽きてきたとこだ。わかってしまう、手の中に収まることは本当につまらない。新しい知らないわからない自分に出会いたい、というのが2021年の1つの目的。 新しい自分に出会うためにはどうしたらいいのだろうか、と2020年の12月あたりから少し悩んでいた。人は大人になるにつれてわからないことが減る。そしてわかることの安住の心地よさに依存したくなる。わかっているということは優越感を得られ、自己の存在否定を危険を回避できる。そしてわからないことへ恐怖を抱く。これが所謂「今の若い奴は」「昔はよかった」の発言に繋がる。そして創作活動はそれを相反する。わからないことは怖くて暗くて面白い。人はそれに本能的に興味を示す。極端にいえば「死」や「未来」。これは永遠にわからない。だからこそいつでも創作の根幹に居座っている。つまり、創作する者はこれらから逃げてはいけない…と思っている(逃げてもいいけどね)。
なんだか重苦しくなってしまったけど、私が新しい自分に出会うために手を出してみたものは「アニメと漫画」だ。え~~~って感じだよね、わかる。実はほとんど触れてこなかったジャンルなのだ。だからこそ未知で怖くてなんとなく嫌厭してきた。いつか克服したい!と思っていたので、12月に一気にアニメを見始めた。漫画も読み始めた。そしたらびっくり!めちゃくちゃ面白い。何が面白いってわからない!知らないことが多すぎる!作画どうなってるの?声優ってどう芝居してるの?てか脚本はどこまで書いてるの!?など、忙しい。そして楽しい。まるで子供のように生き生きしている。こんな感じで世界にはまだまだわからない新しい面白いことで溢れかえってるんだろうな。ありがたい。これはしばらく続きそうだ。
いつも自己の弱い部分と向き合い続ける、ということが創作なのではないだろうか。そしてそこに嘘があってはならない。自己に嘘をついて生き続けている人間が、誰かの心を震わせるものをつくれるのだろうか。いや、無理だな。死ぬ前に「何でこんな人間になってしまったんだ」「こんなクソ人生、最悪だ」と思って死ぬことは絶対に嫌だ。いつ死んでもいいように、信じたい自分でいたい。そんなことを知人に話したら「あなたは精神がスパイダーマンみたいだから好きだよ」と言われた。そうか。私はアメイジングシリーズが好きだから、そっちのスパイダーマンだと嬉しいな、とぼんやり思った。
つらつらと話してしまったが、これが普段私が考えていることだ。だけど最初に言った通り、おそらく1ヶ月後は、全く別のことを考えているだろうし、もしかしたら忘れてしまうかもしれない。だからこそ、前をみて進み続ける創作をしていたい。
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