「安齋肇 えとえのえほん展」~写真家 三浦憲治から見た安齋肇~- 三浦憲治 -

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現在、しもだて美術館にて「えとえのえほん展」を開催中の安齋肇氏。イラストレーター、アートディレクター、ソラミミストと幅広く活動している安齋氏について、写真家の三浦憲治さんにお話しを伺ってきました。私たちの知らない安齋氏の素顔にほんのちょっぴり迫ります!

7月11日から開催中の「安齋肇 えとえのえほん展」にて、YMOや松任谷由実など数多くのアーティストを撮影されてきた写真家、三浦憲治さんに安齋肇さんについて出会いから普段のことなどいろいろとお話しを伺ってきました。


——よろしくお願いします。それではまず、三浦さんにとって安齋さんはどんな方ですか?

三浦:時間を守らない人だね。

——有名ですよね。(笑)

三浦:そういうのも自分で分かってて、最近は守るようになったんだよ。

——そうなんですね。やはり昔のほうがそういうことが多かったんですか?

三浦:めちゃくちゃだったね。(笑)それを見越して、予定を1時間ずらしても2時間遅れて来るんだよ。最近は時間のルーズさはなくなったね。お互い歳だからさ。(笑)

——三浦さんと安齋さんの関係だからこそのことですね。

三浦:いやいやいや。アンザイは何でも遅れるから。よく仕事あるなって思うんだよな。オレ、仲間と六本木に小さいギャラリーをやっていて、毎年広島を撮影してミウラヒロシマって写真展をやっているんですよ。ある年アンザイに一言声かけたら安斎風の広島って文章とかイラストを書いてくれた。開催ギリギリだけどさ、上手いんだよね。多彩だよな。

——たしかに。絵や文章などジャンルを問わずに活躍されていますよね。

三浦:そうそう。そういう人が多いね。オレは1個にしか絞れないから、写真を撮るだけしかダメなんだよ。(笑)

——一つを極める特化型なんですね。三浦さんの撮る写真は最高にかっこいいです!他には安齋さんとどんなお仕事をされたんですか?

三浦:オレ渋谷でラジオを素人だけど始めたんだけど。ゲストはアンザイが一番多いんじゃないかな。生放送だし楽なんだよね、上手いんだよトーク。アンザイが還暦の時にトークショーを大阪でやってね。あともう一人誰かなって思ったら奥田民生だったんだよね。奥田民生が抜群に喋るの上手いんだよ。オレもアンザイもしてやられたって感じ。徹底的に振り回された。(笑)

——安齋さんもお話し上手ですよね。

三浦:上手い。緊張してないんじゃない?まず、顔からしてそう見える。絵もそうだし。顔見たら優しいおじいさんって感じで、それが絵に出てる。

——確かにそうですね。

三浦:今、こういう画風の人あんまりいないんじゃない?ミック・イタヤ、しりあがり寿とか、イラストレーターって面白いよね。絵と一緒キャラクターが凄い。

——皆さん特徴があって、自分の絵を持ってますよね。

三浦:そうそう。写真ってそこが出せないから難しい。イラストレーターの人ってなんかもう一個持ってるじゃない。カメラマンって意外とそういうのないんだよね。みうらじゅんも、イラストレーター、漫画家、写真もできて、喋りが抜群に上手い。

——音楽もできて。

三浦:うん。不思議だよね。写真家は現実にあるものを撮っていくから、限界があるじゃない。アンザイとかみうらじゅんとかは自分で作っていくから。個性が強い。写真家とは違う世界だよ。こんな絵描く奴いないじゃん。自由ってか勝手って言うか、天才って感じ。

——天才ほど個性が強いというか、持ってるものがあるんでしょうね。

三浦:一時期、へたうまが流行った時代があったじゃない。そういうのも通り越してるんだよね。絵をわざと下手に描いているのかもともと下手なのか。アンザイはずっと描いてるのよ。40年近く知ってるけど、変わらないもんね。だから、コイツ下手なのか上手いのか分からない。音楽関係の仕事でジャケットのデザインやった時、写真を渡しに行ったら、頭がアフロヘア―に寝癖がついてて、どっち向いてんだか分かんないのよ。コイツ大丈夫かなって感じだった。(笑)

——なるほど…安齋さんとはどういうきっかけで出会ったんですか?

三浦:アフロで出会って、柳ジョージとレイ・チャールズの武道館のパンフをやって。すぐ後チェッカーズのパンフをやらないかって誘われて、90年代に音楽を通して出会った。だから音楽繋がりかな。でも趣味が違うから、「何が好きなの?」とか全然そういう話はしない。

——では、安齋さんとは普段どんなお話をするんですか?

三浦:最近はお互い不器用だから、LINEとかじゃなくてメールでやりとりしてる。今コロナで3密とかあるじゃない。だからその密を壇蜜の蜜ってボケてみたり。そしたらどんどん話変わっちゃって、最終的に何の話してたっけ?みたいな。真面目にやってるけどどこかがズレるというか、オレらボケてんだろって(笑)そういう会話ばっか。ボケとツッコミでオレがボケてんのかな。アイツがツッコミ。

——安齋さんがボケのイメージでした。(笑)それでは最後に、今回の展示について安齋さんへメッセージをお願いします!

三浦:よくここまで出来上がったなって感じ。(笑)昨日なんか徹夜で下館に来て、額縁買ってきてって。おいオレはパシリかって。でもアンザイの今回みたいな展覧会って初めて来たんだよね。還暦の時もLOFTとかPARCOでやってたけど、会場の広さも含めてこういう感じじゃなかったから。1個1個の事は知ってたけど。流石の人脈だね。宮藤官九郎とかスチャダラパーとか絵本で持ってくる。あんまそういうイラストレーターいないじゃない。

——そうですね。皆の力で出来上がって、今までの集大成。

三浦:そこからまた変わるんだよ。8月末とかに行ったら全然(展示物とか)変わってくると思う。

——会期中は「変化」も楽しめる内容になってますよね。

三浦:そう。でも間に合わないから変わるんだろうって感じ。(笑)変わろうって力、凄いなって思う。

——そうですね。貴重なお話しを伺うことが出来て楽しかったです!ありがとうございました!

三浦:オレがやる時にもインタヴューに来てくださいよ、カメラマンの三浦憲治でした。(笑)



「安齋肇 えとえのえほん展」は9月13日まで開催しております。
是非、この夏はしもだて美術館へ足を運んでみて下さい。

「安齋肇 えとえのえほん展」
しもだて美術館
【会期】
7月11日(土)~9月13日(日)

【開館時間】
10:00~18:00 (入館は17:30まで)

【休館日】
月曜日(ただし、8/10は開館し、8/11(火)休館)

【入館料】
一般700円、団体(10名様以上)650円、高校生以下無料
※本展会期中発行の板谷波山記念館入館券の半券をご提示いただくと、590円でご覧いただけます。(本券1枚につき1名様1回限り)
※本展入館券で夏季所蔵品展もご覧いただけます。
※障がい者手帳等お持ちの方と付き添いの方1名様は無料です。
※毎月第3日曜日「家庭の日」(7/19・8/16)は高校生以下のお子様連れのご家族は無料です。

しもだて美術館公式HP
https://www.city.chikusei.lg.jp/page/dir004549.html

新型コロナウイルス感染拡大予防のため入館時のお願い
https://www.city.chikusei.lg.jp/page/page007377.html









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Author Profile
三浦憲治
photographer 1949年 広島市生まれ。

東京写真短期大学除籍後、写真家 ⾧濱治氏に師事し、1971年より、来日ミュージシャン(サ ンタナ、レッド・ツェッペリン、ピンク・フロイド、エリック・クラプトン、ポリス、etc.) のライヴ写真を撮り始め、武道館でのサンタナの LIVE 写真がアルバム「ロータスの伝説」 の中ジャケットに掲載。

YMO、ユニコーン、奥田民生、矢沢永吉、井上陽水、松任谷由実、 岡村靖幸など多くのアーティストを撮り続け、雑誌、広告、CDジャケット、ツアーパンフ レット、写真集など数多く手掛ける。

2019年8月、40年間にわたり撮影したYMOの写真集「40ymo 1979-2019」(KADOKAWA) を発表する。

2014年より出身地・広島をテーマにした写真展『ミウラ ヒロシマ』を毎年開催。
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