他薦より自薦がモノを言う世の中だよなぁ、2019。
令和元年に何を思ったか「作詞家」>を名乗り始めてしまった。
何を隠そう、私が>、だ。
バンドをはじめて足掛け10年近く、自分のバンドでは専ら作詞をしてきたけど、去年ひょんな事から自分以外が歌う曲に歌詞をつけてお金をもらうという奇妙な初体験をしちゃった。
“自分が歌わない前提で作詞をする”
これは初めての経験だったし、思いがけずツラツラと言葉がはまっていってとても爽快。
最終的なアウトプットを歌う人に委ねられるところもとても心地い安心感で、図らずしも私は、新たな創作の扉を叩いてしまったのであーる。
「作詞家」を名乗りはじめたのには、
私の尊敬する大先輩(心の師匠)、松田”chabe”岳二氏から、それを勧められたからに他ならないのだけども、その時の氏の言葉には感嘆を禁じ得なかった。
“名乗んないとはじまんないよ~☺︎オレがもし仮に明日からイラストレーターって名乗りはじめたら、今年中にイラストの仕事何個か出来る自信あるも~ん☺︎”
確かにな。
確かに自薦がモノを言う時代だよ、2019。
肩書きなんてある種その境目は極めて曖昧だったりする時もあるしなぁ。
本当は、親族が勝手に履歴書送って知らない間に受かっちゃう系のミラクルロケットスタート切りたかったけど、しゃーなし。
自薦。
そう、恥ずかしげもなく、自分で自分を前へ前へと薦めてくっていうそれね。うんうん。ちょいと動悸がするなぁ。
まぁ、そんなこんなで、ハイパーメディアクリエーターや、自称サーファーの肩書きの妙にも想いを馳せつつ、
かくして私、ユリナダゴールドディッガーの「作詞家」デビューは敢行されたのであーる。
10年前、”住所不定無職”というあまりにもツッコミどころ満載で逆に何も訊きたくなくなる様な名前のロックンロールバンドで、キラーチューンを爆鳴らし叩き弾き歌いしていた私が、
生まれて初めて作詞した曲は、“ひまらや”>という曲だった。
サビは
「ひまらや~アルプス~ 大噴火っっ」
である。
うん、そうだね。
うん、あの~あれね、
箸が転んでも可笑しい年頃だったから許してね。
や、これはあの~
褒められたよ。
ギターウルフのセイジさんに。
うん。
ご査収ください。
まぁそんな爆発するエネルギーのままに7時間で14曲録音してぶち込んだ、住所不定無職の1st full volume album 『ベイビー!キミのビートルズはボク!!!』はこの世に爆誕したわけだが(まだ聴いたことがないって言う人はApple Musicとかにあるから聴いてね☺︎臆面もなく言うけど世紀の名盤てへぺろ)
その中に一際輝くJポップネスキラーチューン“あの娘のaiko”>って曲があるんだけども、
多分それがはじめてちゃんとメロディーに言葉をはめてくっていう意味での作詞、処女作だった。
aiko讃歌でありながら、それに留まらない全人類の琴線に触れまくる珠玉のラブソングなんだけどね、って…うん、書いてて普通に臆面になってきたよ、すんません☺︎
まぁけど、普通に考えて、
かなりビギナーズラックだと思う。
あーゆーのは人生に2度は書けないんじゃないかなー。
脳がすごいリラックスした状態で書けてるから、あんなに言葉少なに、端的に、だけども行間が叙情的に働くんだなーと。(おーい臆面!☺︎)
それからまぁ今活動してるMagic, Drums & Love>ていうバンドに変遷していって、どちらも合わせると50曲弱くらい書いててね(まだまだ少ないなぁ汗)
その中で私は最近、強く思うことがあるんだ。
そんな程度の曲数でも、自分の中の癖がどんどん出来ている!(驚)
ギタリストならばよく使うスケールみたいなもん、要は手癖。
つまり、これが「作詞家」ならば言葉癖ってことなのかな…
これって私が凡才だからそうなっちゃうのか、はたまた作詞”あるある”なのか。
むむむ、いずれにせよ真相が気になる。
そんな矢先に、このコラムの依頼をいただいたもんで、
どうせだったらそこを検証の場にしよ~って思ったのです。
まぁでもきっと、創作においての癖は、つまるところ”味”と、同義だ。
愛でられるべき爪痕だ。
そらならば私もそう信じで「作詞家」として、濃いめのイイ味、どんどん出していきたいわぃ!
でもねぇ、その為にはまずは人の味を知るのが良策ってもんじゃあないかい?そうは思わないかい?
てな訳で、前置きが長くなっちまったけど、
“言葉癖研究所。”>ここに発足したれり!
記念すべき研究テーマは、私に作詞ビギナーズラックをもたらしてくれたでお馴染みの、全国民の恋愛マイスター“aiko”>です。(敬称略)
ひゅ~~パチパチ!
所長のユリナです。ちわぁ。
敬愛するアーティストの言葉癖研究をする事で、所長である私も「作詞家」としての味を増し増しにていきたい所存でござい。
そんでね、aikoね、やー、言わずもがなの名曲量産機。
日本を代表する天才SSWですやん。
とにかくね、個人的にはその魅力ってーのは、不安定な美しいメロディーと、渦を巻く一見可視化しずらい言葉のエロス、これに尽きると思うんですよ。。
まずね、一人称がね、“あたし”>なんですよ。
なんかそこにね、すごく強い意志を感じる。
“わたし”じゃなくて”あたし”>
二人称は”キミ”ではなく”あなた”
こーなると年齢設定が自ずと見えてくる。
あ、子供の飯事じゃないんだなっていう。
作詞において、人称はすんごい大事だと思うんですよ。
それである程度シーンや登場人物がギュと絞り込まれる。
私だと、住所不定無職では一人称は決まって”ボク”
二人称は”キミ”
Magic, Drums & Loveでは二人称は”貴方”
漢字でね。
一人称はある時期から意図的に出さないようにしてるんだ。
それが、余白になる気がして、余白になればいいなーって思ってそうしちゃってるなー。
漠然としてる不特定多数な感じが今は好みなの。
んでね、aikoにはね、余白とか全く要らないの。
aikoの前には完全に不必要なわけ。
もう胸ぐら掴んで超近距離で泣きながらめちゃ愛の言葉を叫んでる、この世に爆恋愛中の2人しか存在してないような、そんな強烈な意志を感じるんだよなぁ。
んで、所長独自のデータベースによるとね、そんなaikoの言葉癖、発表します
じじゃーん
第8位 小さな
第7位 髪
第6位 声
第5位 胸
第4位 雨
第3位 指
第2位 目
第1位 くちびる>
おーい!
気づいた?気づきました?
すんごい、体のパーツ!
怒涛の体のパーツ!
それか…エロスの原郷はそれか…
なーる。
だって、人の体のパーツほどセクシーなもの無いもんね。
いわんやそれが、自分の惚れた相手おや!
というね。
サブリミナルに人体パーツを入れることであの、aikoの言葉のエロスワールドが炸裂していた訳なんですねぇ~
へぇー☺︎
所長も最近ね、”まつ毛”を3作くらいの歌詞の良いところにぶち込んでるんですよ。
Magic, Drums & Loveの作曲家でありブレインのJinta=Jintaが、共作詞した、“大東京今夜的愛”>のBメロで
まつ毛に触れた時ディスティニー>
て書いてきて、最初はね、まつ毛ってwまつ毛wと思ってたんですけどね、
やー、これがなんかじわじわとボディーブローのように効いてくるんですよ、不思議なもので。
それ以来、所長のお気に入り歌詞世界、人体パーツ第1位はまつ毛です。
おめでとう、まつ毛!
これがマツエクじゃあ興ざめだもんなぁ。
やっぱまつ毛だね。
ちょっとランキングについて、まだまだ掘り下げて行きたかったんですが、あら、もう終電の時間が来てしまったので、言葉癖研究所。~前編~はこれにて終了!
家が遠いもんですんません。
是非、後編の公開まで夏の星座かなんかにでもぶら下がりながらお過ごしくださいね~。
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