「若手がやっておくべき7つのこと-完全保存版-」- 内田聡一郎 -

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昨年ご執筆頂いた「美容師はブラック労働か」がファッション/美容業界を中心に数多くの読者から大きな反響を呼んだサロンオーナー・美容師として活躍する内田聡一郎氏が1年振りにBUNCAに登場!誰よりも仕事に対してストイックに、そして真剣に向き合ってきた内田聡一郎氏にライフハック論として自身も実践している7つのことを掘り下げて頂きました。まさに完全保存版です!

皆様、お元気でしょうか?
渋谷の美容室LECO
http://leco.tokyo
のオーナー美容師  内田聡一郎です。

昨年、BUNCAさんへ寄稿したコラム
「美容師はブラック労働か」
https://blog.bun-ca.com/fashion/520.html
が思いの外、非常に多くの反響があり
1年振りにおかわりを頂けたので、
今回も張り切って思うことを書き殴ろうと思います。
では、何を書こうかと熟考したところ、
ふと僕が昔から提唱している
「20代美容師がやっておくべき7つのこと」
というテーマが浮かびました。

これは僕が8年ほど前に某雑誌にて
美容学生や新卒生にエールを送る企画で唱えたライフハック論です。
それからというもの、自戒も込めて毎年、新年度になるとインスタグラムに投稿し、
たびたびリアクションを頂いています。

そこで今回は
「若手がやっておくべき7つのこと完全保存版」
と題し、改めてこの内容を掘り下げてみようと思います。


では早速いってみよう。

1.職場以外のコミュニティーをつくる

あなたの趣味はなんですか?今一番プライベートで時間を使うことはなんですか?
と聞かれた時にパッと答えられるだろうか?
僕の肌感だとすぐに答えられる人が少なくなってきたように思う。
それもこの情報過多社会のせいかもしれない。可処分時間を奪う隙間時間コンテンツが乱立し、
空いた時間に「あ、これしよう!」という意識をかっさらうSNS、youtube、スマホゲームが容赦無く時間を奪う。
アンケート調査によると1日のスマホ視聴時間は平均3時間らしいが、
中には1日10時間以上スマホを見ているとの回答も。
細かい時間の使い方は時に有用性があるが、隙間時間でインプットする要約された情報は一瞬で忘れる。
しかし、強烈な原体験は一生語れる自分のアイデンティティーになる。
自分が「何が好きか」語れる人は強い。
以前、僕の大好きな写真家の一人、ライアンマッギンレーがフォトグラファーを目指す学生に向けたスピーチでも
https://www.vice.com/jp/article/zmkpma/ryan-mcginley-speach

「何か没頭できるものを見つけよ」
と言っていた。
人生をワクワクさせるためには誰かに与えられた簡易的なコンテンツをただ消費するのではなく、
スマホなんてぶん投げて時間を忘れて何かにのめり込もう。
そして、それを語り尽くせるコミュニティーを作ろう。
仲間と分かち合う趣味は深度をより深くする。
僕も今まで原体験としてある趣味のコミュニティーは自分の仕事に多大なるプラスをもたらしてくれた。
その辺の話は長くなるので割愛するがとにかくハマるものを見つけてみよう。
(興味ある方はこちらのラジオ配信もぜひ)↓

2.自分らしく着飾る

美容師に限らず、自分らしい「スタイル」を持って服を着ている人は素敵だ。
別に値段の高いブランド物で着飾れというわけではなく、あくまで自分のこだわりを持つ服に身を包めということ。
例えばユニクロで買ったパンツもちょっぴり丈に拘ってみる。
自分の体型に合わせて、より自分がしっくりくるサイズに拘ってみる。
さらに、大事なことは「内面と外見が伴う人のファッションには説得力がある」ということだ。
スケーターが履くVANSはかっこいいし
パンクスが履くジョージコックスはかっこいい。
僕が10代の頃、地元の古着屋でOASISのバンドTを買ったことがある。
普通に見た目のプリントが好きで買ったのだが、
当時の僕はOASISを知らなかった。で、バイト先の先輩に「オアシスじゃん。好きなの?」と聞かれた時に、
「え?なんすか?」となった。
で、OASISを初めて聴いてみた。名盤モーニンググローリー。かっこよかった。。
それから僕はOASISのTシャツを着るのが少し楽しみになった。
たまたま買ったもの、身を包んでいるものにも生産されたルーツや背景がある。
そこに着目してみる。
オシャレの定義は幅広い。
だからこそマイルール、マイカルチャーを持って服を探してみよう。
きっと明日着る服を考えるのが楽しくなるはずだ。

3.様々な音楽を聴き、生で体感する

コロナ禍での「生」と言う言葉には些か抵抗があるかも知れないが、
僕個人としては断じて「生」に勝るのものはないと思っている。
特に今ライブ配信など見ていて痛感する。
そもそも僕は音楽が大好きだと今は言えるが、最初から好きだった訳でもない。
強いて言えば中学時代、kinkikidsのファンで「ガラスの少年」をめちゃくちゃ研究して歌っていたくらいだ。
前述したとおりoasisを10代で初めて知ったきっかけは古着のバンドTである。
oasisでUKロックを知った時期、それと同時に日本では爆発的にメロコアブームだった。
その中心的バンド、Hi-Standard。高校生だった僕は友人の勧めもあり、ライブを見に行った。
そこには聴いていたCDの「かっけえな〜」を遥かに超える体験があった。
百聞は一見に如かず。
めちゃくちゃに興奮した。
現場にはさらに新しい音楽に繋がるきっかけがあり、どんどんジャンルを超えて好きになっていった。
洋楽、邦楽、パンク、ロック、ヒップホップ、ハウス、テクノ、ジャズ、アニソン、ボカロ、アイドル。
なんでもいいから、とにかく好きな音楽、好きなジャンル、好きなアーティストを少しずつ見つけて
生でライブで体感して欲しい。
そこで得た高揚感は今後の自分のアウトプットの強烈なバックグラウンドになるはずだ。
かっこいいものを生み出す人の周りは音楽に溢れている。
ステイセーフ。ステイミュージック。

4.高くて美味い飯を定期的に食べる

僕はジャンクフードが好きだし、何よりコンビニの惣菜が大好きだ。普通にめっちゃ美味い。
ただ、たまにいく洒落たダイニングレストランや厳かな雰囲気のカウンターだけの寿司屋は
若かりし頃の僕を成長させてくれた。
なぜなら、味はもちろんそこでのスタッフの対応や空間演出、
料理の盛り付けはそれなりの料金を払っただけのものがある。
スマートかつ洗練されている。
上質を知っている人は違いが分かる。と、ネスカフェゴールドブレンドのCMでも言っていた。
当時の僕は食の価値をグッと上げてくれるその空気感を感じると共に
自分自身の様々な価値もグッと上がっていくと実感したのだ。
月1でも年1でもいいから身の丈に合わないくらい高い飯を食いに出かけよう。
一生懸命リサーチして店選びして緊張しながら食べた小皿料理や、
それに伴う会話はいつもと違う刺激をもたらしてくれる。
もちろん屋台で食う焼きそばもコンビニのファミチキも上手いんだけど
たまには食を思い切り満たしてみよう。

5.むちゃくちゃ恋愛する

例外なく恋愛上手は売れっ子美容師になる。
これは僕が20年間、美容業界を見てきた事実である。笑
恋愛上手は人たらし。相手が今何をして欲しいのか。何をしたら喜んでくれるのか。の駆け引きが抜群に上手い。
それは接客業である美容師にはとても大切な要素だと思う。
特に今は美容師の技術水準が上がってきていて差別化がなかなか難しい。
技術は当たり前にカバーした上で、カウンセラー、メンター的な要素を担える美容師は非常に信頼を得られる。
そのためプライベートの恋愛経験は自ずと仕事に生きてくる。
会いたくなる人になる。これはコロナ禍において美容師が生き残るための最大のキーワードかもしれない。
人数が多いという意味ではなく、相手と過ごす時間と比例して経験値は上がる。
好きな人に好きになってもらえるためにめっちゃ考える時間はとても有益だ。
恋愛しよう。
たまに恋愛関係で身を滅ぼす人もいるみたいだけど。。

6.先輩や同期とケンカする

面接時に職場に求めることを「良い人間関係」と言う人は僕は大抵、不採用にする。
人間関係を一番に気にする人は愚痴っぽい。
大体うまくいかないことを人のせいにする。
「言いたいことも言えないこんな世の中じゃポイズン」by反町隆史 も遠い過去の記憶。
(おっさんしか知らんネタ)
今ではSNSで誹謗中傷の毎日。
鍵垢で嫌いなやつの悪口
捨て垢で誰かの揚げ足取り
自分は覆面のまま言いたいことを言いまくる世の中。
ほんと気持ち悪い。
飲み会の時に愚痴こぼすのはたまにはいいが、慢性的に不満を発信する奴はしょうもない。
まじでしょうもない。
不満があるなら相手に面と向かって堂々と文句を言おう。
事なかれ主義はクソ食らえ。
大抵のことは話し合えば解決する。
とことん話し合ってみよう。それでもダメならしょうがない。
仕事は馴れ合いじゃできない。
全身全霊で向き合って、ぶつかり合って仕事は初めて上手くいく。
ムカつく同期、嫌味な先輩の胸ぐらは掴んでやろう。
そいつは生涯のマイメンになる可能性も高い。

7.死ぬほど(ちょっと死ぬくらい)練習する

どこまで行っても美容師は技術職だ。
1〜6をどれだけ意識しても肝心の技術が事足りなかったら話にならない。
技術水準は年々上がっているからこそ突き抜けた技術を習得すべく 僕らは日々鍛錬あるのみなのだ。
労働基準法に守られた労働量で練習もほどほどにプライベート優先の毎日を送ってもいいと思う。
趣味があるのは素敵なことだし、好きな人との時間を大事にするのも悪くない。
ただ、限られた時間の中でかける時間配分を間違えた美容師は単純に技術が下手だ。
頭の中にどれだけイメージがあっても再現性がない。
申し訳ないがそんな人に未来はない。
お客様はシビアだ。
ただ練習量を増やせ、闇雲に時間をかけろということではない。
膨大な日々の情報を正確にキャッチアップし、スピード感を持ってトライ&エラーする。
その繰り返しで確実に技術は上手くなっていく。
少なくとも20〜30歳の間は手を動かした奴が勝つ。
これは僕の「若い頃の俺はこんなにやってたんだぞアピール」ではない。
残酷なまでの真実である。
もう一度言おう。勝つ奴は手を動かしている。
死ぬほど練習。ちょっと死ぬくらい練習。
最後まで裏切らないのは仲良しの同僚でも気にかけてくれる先輩でも愛おしい恋人でもない。
必死に習得した技術だ。(独りよがりでもダメだけどね)
その先には必ず明るい未来がある。



ということで、
若手がやっておくべき7つのこと。僕なりに掘り下げてみました。
偉そうに語って本当にすいません。
これはあくまで僕自身に自戒も込めて述べている意見であり、
誰か煽るような気は毛頭ないので
内田がなんか言ってんなーくらいに流し読みしてくれるくらいがちょうどいいかと思います。

しかし、このコロナ禍で既存のルールや価値観がドラススティックに変化してきている昨今でも
この7つは変わらないと確信しています。

そして、これを読んでくれた貴方が奮起して結果を生み、
次は自分自身で言葉を紡ぎ、誰かに伝えることができたら
それは、とても素敵なことだと思います。

現代はくだらない同調圧力に屈して、誰かの人生を生きるより
ヒリヒリしながらも自分の臭覚で意思決定しながら生きる人が輝く時代。

先が見えにくいご時世だからこそイレギュラーを楽しみつつ、やることやっていきましょう。
大胆にサバイブしていきましょう。
美容師最高!と胸を張って言える自分になるために。







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Author Profile
内田聡一郎
内田聡一郎/Soichiro Uchida
1979.8.30/LECO代表

2003年より原宿のサロンでトップディレクターとしてサロンワークをはじめ、一般誌、業界誌、セミナー、ヘアショー、著名人のヘアメイク、商品開発など様々な分野で活躍。

2018年、渋谷にLECOをオープン。

2020年、セカンドブランドQUQUをオープン。

代表として今後一層の活躍が期待されている。
「自分の見つけ方」(2013年)
「内田流+αカット」(2017年)
「内田本」(2018年)を発売。

また、シザーやシザーケースなどのオリジナルプロダクトも発売中。
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