俺は動物が好きだ。中でも小動物が特に好きなのだがなぜか動物たちには嫌われる。>
個人的にはただ仲良くなろうとしているつもりではあるのだが、そそくさと逃げられたり、場合によっては噛みつかれたり踏み台にされたりばかりだった。
とくにその傾向に強かったのが猫。家の近所には野良猫やなんならタヌキのファミリーもいたりするのだが、1匹たりとも近寄ってきたりなんかしない。
動物園でのふれあいコーナーや猫カフェに足を運んで「あ~カワイイネ~よしよし^^」なんて気持ちでおさわりするも、大体ブチギレられて終わる。
地域にのさばる野良猫たち(およそ10匹ほど)にコミュニケーションをけしかけてみるもてんでダメだった。
〇ゅ~るで餌付けしておびき寄せようとしてもダメ。
100均で買えるようなクソしょうもない猫のオモチャで釣ろうとしてもダメ。
道路のど真ん中でうつ伏せになり猫と同じ視線の高さになってみたけどダメ。
毛むくじゃらのボス猫にはわめき散らかされたこともある。
俺がなにしたって言うんだ・・・。
そういえば・・・触れ合っているうちに気づいたら逆鱗に触れている。
無意識に猫の嫌なことをしていたのか俺は。>
シャーとか抜かす前に「あ、そこは嫌なんで触らないでくれますか?」とか言ってくれ。
とか言ってもちろん動物はしゃべらない。
コミュニケーションに言葉を必要としない良さを教えてくれる>、たぶん。
現実問題、対人との会話・コミュニケーションによる気疲れも癒してくれるし、相手が何を話すのかといった余計な心配も考えなくていいから気が楽だ。おさわりしたらもふもふで気持ちいいし。
まあ言葉を用いて意思疎通を図ることが出来る人間からも、俺はブチギレられることがあるしブチギレることもある。その気なしに猫様にご無礼をかましキレられたように無意識のうちに相手の嫌な事をしていたり、価値観・意見の食い違いによってお互いの考えを否定しあうということがある。
俺ら人間はワンだのニャーだの鳴く動物と違ってどうせ喋れるんだから、意識して否定の言葉を吐かないように心がけている。マイナスから入ることによって落ち着いて物事を考えることが出来なくなる。相手の言っていることには尊重できる部分だってあるかもしれないし、相手の視点に立ってみることで初めての発見だってあるかもしれない。相手の考えを汲み取り、さすがに人間様にはご無礼がないように意識している。
だからSNSで流れてくる好みのイラストには「めっちゃいいじゃん!」とリプライを送るし、友達の素晴らしい出来の作品にはバカ正直に「ええやん」と褒める。言葉を介してコミュニケーションを図れる人間なんだからこそ、素直に「好き」を伝えていくことが大切>だと思う。
そんなことを考えていた日の晩、玄関を出て一服していたら目の前にタヌキがいた。
「お前はどういうことが好きなんだい?」と考えつつタバコの火を消し、仲良くなろうと近づいた。まるで般若のような形相から「シャー」というおよそ聞いたことのない金切り声とともに殺意を浴びせられ、逃げられてしまった。
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